資格のお話関連保険取扱
- Yuichi Terauchi
- 1月8日
- 読了時間: 3分
これも良く聞かれます。『鍼灸マッサージって保険使えるんですか?』
結論から言って使えます。ただし、条件が面倒なんですよね。医師の『同意書』が必要です。この書類は保険を取り扱っている治療院に置いてあります。
患者さんは治療院を訪れたとします。保険適応の話を聞きます。この同意書をもって改めてかかりつけ医に行き、書いてもらうのです。空白を数か所埋めるだけなんですが、お医者さんによっては中々書いてくれない場合もあります。鍼灸の保険は、医師の治療と併用してはならないと言う事になってます。お医者さんにしてみたら(こちらを止めて鍼灸すんのかよ)って事になりますものね。
折角通院したのにこのような事が多々あります。そして保険適応の病名が決まってます。鍼灸なら、神経痛、頚腕症候群、むち打ち、腰痛、五十肩、リウマチ、それらに関連する主に慢性の痛みです。マッサージであれば病名に係る事なく麻痺と拘縮です。脳卒中の後遺症とかですね。
よく、『肩こりや腰痛で整骨院に行き、保険で治療してもらった』などど聞きますが、法的にはあり得ない事なんです。整骨院の先生がマッサージや鍼灸の資格を持っていたしても上記の病名で『医師の同意書』が無ければなりません。
以前にも書きましたが、整骨院は「骨折、捻挫、打撲、脱臼」です。これら急性の処置にいちいちお医者さんに行き直して同意書など取ってられないから特例として保険が適応になったわけです。
マッサージの保険は医師と併用が認められていますので、比較的同意書が得られやすいはずですが、鍼灸と混同してこれも中々書いてくれません。
とは言っても麻痺や拘縮が適応で「肩凝った、腰が痛い、」などは適応外と言う事になります。
寝たきりやそれに近い状態で、通院困難だが在宅で機能訓練やリハビリマッサージがしたいと言う方には、訪問マッサージが保険で受けるので同意書さえ取れれば結構患者さんに喜ばれます。この訪問マッサージに関しては、地方によってはケアマネさんや専門の企業が頑張って、医師と連携している所もあるようです。
ほんと、ややこしいですよね。この同意書撤廃を何十年も前から業界揃って厚労省に折衝しているのですが中々認められないのです。
なので、治療院側も保険を取り扱うところ、そうでない所が混在しています。当治療所は現在は扱っておりませんのでご了承ください。
お医者さんや整骨院などで保険が使えて安い治療費で改善するのなら、そちらの方がお勧めです。色々やったけど・・・。悪くなる前のメンテナンス・・・・。そんなお悩みにお答えします。
最近では、保険オンリーだった整骨院でも鍼灸マッサージの資格を持っている先生方は自費治療を取り入れるところが多くなりましたね。時代の流れですかね。
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