資格のお話 2
- Yuichi Terauchi
- 2024年12月27日
- 読了時間: 4分
マッサージ院編(資格・あんまマッサージ指圧師)
ここがグレーゾーンと言うか、不思議な制度になっています。国の整備が必要だと思ってます。
看板や広告にマッサージ・指圧・あんまと掲示していれば、整骨院と同じく専門学校又は大学で3年以上の就学(専門学科は勿論の事基礎医学も含む)の後国家試験に合格して初めて開業の資格が与えられます。
私も時々出会うのですが、「通信で習いました」とか「弘前(青森)の講習所に行きました」とか、以前エルム文化センターの協力元、所属会「西北五鍼灸マッサージ師会」のボランティア事業で一般のお客さんに喜んでいただこうとボランティアマッサージ事業していたことがありました。高校生位の子供を連れていたお母さまが「将来マッサージ師になりたいと娘が言います、どういうものですか?弘前に教習所があると聞きましたが、先生は何処で学ばれたんですか?」これが実際です。
今も昔も、マッサージ師資格が取れる勉強ができるのは東北では仙台にしかありません。
マッサージの定義は「もむ、押す、たたく、さする」なんですが、医師以外のもので資格のないものが同行為をすれば法律違反となり罰せられます。確か一年以下の懲役または、50万以下の罰金と記憶してましたが現在はどうなっているのかな。
通信や講習所で教えるのは「整体」とか「リラグゼーション」とかの名称で「マッサージ・指圧・あんま」の語句を使わなければ合法でしょ。または、ガンとしてあの行為は「マッサージ」ではないと言い張るでしょう。
この問題は、我々有資格者にも問題ありきだと思います。マッサージと言う癒しを求める需要があるにもかかわらず、大人の事情で養成学校を増やさなかったり、癒しと言う分野を軽視していた傾向もあります。
業界では何十年も前から「無資格者が多くなり、看板を上げている、撲滅運動をしなければ患者の健康も害されるし、我々の既得権も失われる」などと大変な勢いでした。
モグリと称される治療所は昔からありましたが、近年は企業組織で大々的に広告を打ってます。全国フランチャイズ化してます。これは、ニーズに答えた企業の良きサービスになっているわけです。もはや、「無資格者」だ。保健所に訴えろの時代ではなくなってしまいました。住み分けが必要な時代です。そして、法的にも住み分ける制度が必要です。
患者さんの中でもおしゃれなお店でマッサージを受けたことがあるかも知れませんが、そのお店の看板は勿論の事パンフや名刺に「マッサージ」と言う言葉は一切出て来ないのにお気づきでしょうか?彼らも分かっているんですよ、「マッサージ」と言う言葉を使うと違法だと言う事を。
法律はともかく、実際学ぶには現在だと東北では2025年度からは仙台赤門短期大学鍼灸手技療法学科となる、この学校の受験から始まり。見事合格して3年間就学します。この間の生活費、授業料その他教材費、時間とお金が相当かかります。
片や、リラグゼーション・整体は 通信で幾ばくかの授業料を支払えばいいだけで終了証書がいただけます。この差を考えれば、有資格者がやっかむのも当然だと言えば当然です。
話は戻りますが、整体・リラグゼーションが悪いと言ってるわけではありません。私も出張時は受けたりします。(実際はホテルなんかでも有資格者がいなくなっている。)それを目指そうと思った方達を非議しているわけでもありません。仲の良い友達の整体師は沢山います。彼らは私たち以上に勉強している方達も沢山います。
問題は、ネット検索などで「マッサージ師になりたい」とか検索すると正当なサイトに交じって「整体・リラグ」のサイトに飛んでいき、「最短2か月あなたもセラピスト」などと、あたかも簡単に資格が取れると錯覚させれる「学校商法」みたいのに異を唱えたいのです。
現在、整体もリラグもリフレもカイロも正式な資格としては日本には存在しないのです。存在しないから、かかる法律もない。すんごい勉強して、留学までする方も居るかと思えば、それこそ最短2か月コースの方も同じなんですね。
勉強して魅力に取りつかれ始めて正式なライセンスでないと知り、専門学校や大学に改めて入りなおしたと言う方も知っています。
厚労省はマッサージ師は医療行為なので資格は必要だが、整体もリラグもリフレもカイロも医療行為ではないため、取り締まる法律も存在しない・・・・。と訳の分からん事を言って濁らせてますが、人の体に手をかける以上医療行為云々ではないはずです。事実事故も起きているそうです。我々が事故を起こすと医療過誤と言う事になります。彼らが事故を起こせば業務上過失傷害となるそうです。
ですから、国は「整体もリラグもリフレもカイロ」も適正なカリキュラムを設け、適正な資格制度を作る事を希望するわけです。
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